だから話が伝わらない


誰かに何かを伝えたい時

伝えるタイミングとか
どういう風に言ったらいいかとか
大切なポイントがいろいろあります


とても重要なポイントの1つに
言葉の定義をすり合わせると
いうことがあります



普段何気なく使っている日本語ですが
人によって言葉の定義が違います

ヤバイ、ヤバイと言っている
若者たちを横目で見ながら

「いいの??  悪いの??
どっちやねん!!!」

と、ツッコんでしまう上の世代も

自分たちがナウいヤングな時代には
アベックでドロンして

良いことも、最悪のことも、
なんでもかんでも

“サイコーッ!!”

って叫んでたなんて
とっくに忘れていますが・・・


しまった!
若者言葉の話に言及しそうでした・・・
違います!
今回は、ビジネスや家庭でのお話です



「あいつは、何度言ってもわからない」とか

「なんで人の言うこと聞かないんだ」など

言っても言っても聞いてくれない
言い方を変えてもわかってくれない

どれだけ言っても 伝わらない


あなたは、そんな体験、ありませんか?


そうです

どんなに言葉を尽くしても
あなたの話の内容も
重要性も
伝わらないことがあります


そう
「伝わらない」んです


その問題の陰には
「観念」
「価値観」
「思い込み」
「常識感」
という、潜在意識にある
あなた独特のものが関係しています



言ってる本人は、当たり前だと思っていることが
相手にとっては全く当たり前ではない

こちらが「常識的に」と考えていてることが
相手にとっては結構なレアケース

など、言葉の定義の違いが
「伝わらない」原因であることがよくあります


「ふつうに」やっといて
「はやめに」言ってね
「丁寧に」謝っといて
今日「遅く」なるから
「遅くならないうちに」帰ってきてね


もちろんですが
「ふつう」も「はやめ」も
「丁寧さ」も「時間の物差し」も
人によって違います

その人の暮らしてきた環境や状況
立場や年齢、家族の状況などによって
全く違います

例えば
主婦の方が、家族に「はやめに」帰ってきてね
と言ったとき

相手が、夫の場合と
小学生の子どもの場合、
そして成人した子どもの場合では
「はやめ」の意味も違ってくるでしょう


言われた側が
「はやめって言ったら常識的に何時でしょう」
と、自分自身の常識や価値観で
時間を決めて、それが発信者と違ったとき

「はやめ」と発信した側は
「聞いていない」「伝わらない」と
嘆くことになります

そして、イライラしたり喧嘩したり
決裂したり、家族がバラバラになったり・・・

逆に、ちゃんと「伝わった」場合というのは

たまたま、両者の物差しが一致したか
もしくは、
(これがほとんどだと思いますが)
言われた側が、
発信者の性格や、いつもの言動パターンを思い出しながら
(あ、この人の言う「はやめ」って言ったら何時位かな)
と、慮って相手に合わせて、忖度しているからです


いつも、相手の言葉の
隠れた意味を汲み取っている方には
当たり前だと思えるでしょう!


ところが
相手のことを慮って、物差しを合わせられる人も

自分の発信する言葉は
意外に曖昧な場合が多々あります


相手に、あなたの常識感や性格をさぐりながら
「あ、この人の言う○○はこういうことね」
と考え、判断させているのです

相手の言葉の隠れた意味や
相手の価値観・常識感を慮る
つまり、相手の言葉の裏の本音を探ること

こんな高度なコミュニケーションを
相手に無意識に求めているんだとしたら・・・

言葉の定義は
人それぞれ違います
「伝わらない」
「誤解される」
「わかってもらえない」
「間違って伝わる」
ってことを減らそうと思ったら

ちゃんと言葉に出す!
言葉の定義を、明確にする!


無意識にやっているコミュニケーションを
見直して、よりよくすることで

仕事の効率も
人間関係もずっとよくなります

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