父の心配ーできの悪い息子の教育2
これまでの話はこちらから
長男のデキの悪さに
困っている佐野さんですが
佐野家には
長男の他に
妹がいました
妹はまだ小学二年生ですが
はっきりものを言い
勉強も平均より少し
成績が良くて
二年生の割には
いろいろなことが
要領よくきちんとできます
「佐野さんは
娘の方が
デキいいし
なによりついつい
女の子には甘くなってしまう」
と、妹さんの方にはあまり問題を
感じていないようでした
さて
お兄ちゃんの方は
良く忘れ物をし
勉強もあまり好きではないようです
佐野さんはそれを
問題視し、将来を心配されていますが
長男本人は
どれくらい問題だと思っているでしょう?
佐野さんの言う
『勉強は人並みに・・・』
とは
誰の価値観でしょう?
そして
『人並み』とは
誰の基準でしょう?
当たり前で、絶対的な
正しい基準や考え方なんてありません
子どもの勉強に対しての
親の価値観も様々です
「学生は勉強するものだ」
「学問の成績は
トップクラスでないといけない」
「知識より友達と
人間関係が作れるかどうかが重要だ」
「クラスでリーダーシップを
取れるようになることが大切だ」
「スポーツでも勉強でも
なにか一つ取柄になるものがなければいけない」
「目立たなくても、平均的にできたほうがいい」
「問題がなければいい」
これらの考え方は
どれも、正しくも間違ってもいません
ただ、その人の
価値観で、好みで、物差しです
親の考えや価値観
好みが
子どもにとって最善かどうかは
わかりません
それはあなたが子どもの時に
体験して
知っていることかもしれませんが…
ある価値観に従って成長するのと
自分で考えて価値観を選び取っていくのでは
生きる力が違います
という考えかたも
ただの考え方で
正しいかどうかは
その人次第です
それでは
佐野さんは息子さんの問題を
どう解決したのでしょう?
つづく