潜在意識のおかげで破産した男2

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子どもころ
八尾さんの心は
悲鳴を上げていました

 

かわいそうなお母さんを助けたい
でも自分には何にもできない
お父さんのせいだ

 

でも

心の底ではお父さんを
憎みたくない
本当は尊敬したい愛したい
愛されたい
そんな思いが
心の奥底にあったのです

 

本当はお父さんを悪者にしたくない
お父さん一人が悪いんじゃないと思いたい
もちろんお母さんだって悪くない

じゃあ悪いのは
・・・

お金だ
お金が悪いんだ

 

 

お金さえなかったら?

 

そうだ
お金さえなかったら
こんなことにはらなかった

 

あれも
これも
お金のせいだ!

 

 

小さな子どもだった八尾さんの中で
お金は一番の悪者になっていきました

 

お母さんも兄弟も、八尾さんと同じように
「お金のせいで
お父さんはおかしくなったんだ」
と言っていました

 

「もし六畳一間で貧乏をしていたら
家族はもっと仲良かったかしらね」
お母さんもいつもそんなことをいって
ぼやいていたそうです

 

お父さん以外の家族全員が

お金のせいで家族がバラバラになったと
潜在意識でもお金を嫌い
貧乏を望んでいたのです

 

大学を卒業して大人になるころ

 

八尾さんは
お父さんの稼ぎのおかげで
積み上げた学歴を
全て無きものにするかのように
まったく別の分野でに
バイトとして働き始めました

 

人付き合いも上手く
知識や分析力に秀でた八尾さんなら
名のある大手に就職することも
起業することも可能だったでしょう

 

でも彼は
お金を忌み嫌い
たくさん稼ぐことを拒否していました

 

余分にお金があったら
ろくなことにならない

 

彼の固い信念から
一般より低収入の業種を選び
バイトという立場を選びました

 

しかし
まじめで頭の切れる彼は
しばらくするとバイトの中でも
リーダーに抜擢されました

 

そしてマネージャーに、正社員に、と
会社からオファーがきてしまいます

 

彼は
そんな理由で、何度かバイトを辞めて
転職していました

 

 

そのころ

彼の実家、お父さんの会社が倒産しました

 

つづき ▶潜在意識の望み通り貧乏になった?!

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